前回のブログに書きましたが、昨年2018年は不動産投資の世界に激震が走り、転機となった1年でした。
今もその影響がさらに広がっています。
それらの問題についての個人的関わりと所感を・・・。
不動産投資の転機となった2018年の諸問題
スマートデイズ社 かぼちゃの馬車問題
「かぼちゃの馬車」ではないですが、シェアハウスが注目を浴び急速に広がっていった時期に大家さん系の「シェアハウス勉強会」に出席したり、実例見学に行ったり、ご提案も受けたことがあります。
同規模のアパートに比べて高利回りであることには関心がありましたが、話を聞いたところ次の点が引っ掛かり気持ちが先に進みませんでした。
1.管理会社との関係に問題が生じるなど万一のことがあった場合、シェアハウスを自分で引き継ぎ、管理することは不可能に近く、運営が完全に業者さん任せになってしまうこと
→ 通常のアパートであれば他にノウハウのある管理会社は沢山ありますし、独立すれば自分でもなんとかできますが、シェアハウスの運営はノウハウのある会社が限られます。
2.シェアハウスは一時的なブームかもしれないし、賃貸ニーズに関するデータも少なく、何よりシェアハウス運営ということに自分の気持ちが乗らない
→ 気持ちが乗らないのは好き嫌いの問題かもしれませんが、これも大切なこと
こんな判断で、収支を検討する前に見送りました。
よくわからないもの、自分の目が行き届かないものには手を出さないという
判断が奏功し、「かぼちゃの馬車」との接点を持つには至りませんでした。
スルガ銀行 融資資料改ざん問題
ご参考:不動産投資の健美家
仲介会社の方から「融資はもしあてがなければスルガ銀行さんをご紹介します」と言われたことは何度かあります。
ローン金利が確か4.5%と高く、ローン支払い後の不動産収支が合わないことと、まず間違いなく貸してもらえる先との触れ込みでしたので、私の中では他の金融機関でダメな場合の最後の砦かなという位置づけになっていました。
したがって銀行の方にお会いしたり、相談した経験はありませんでした。
お借りしていたら、今頃調査絡みで資料の再提出や何やらと騒動に巻き込まれていたかもしれません。
レオパレス21 建築基準法違反問題
ご参考:不動産投資の健美家
レオパレスさんの中古物件を見に行ったことはあります。
たまたま見たその物件は、大変失礼かもしれませんがこれまで見てきたものに比べて安普請に見えてしまい、興味を持つことができませんでした。
私は土地持ちの資産家ではないため、土地有効活用のようなご提案を受ける立場にもなく、お取引関係はありません。
TATERU社 融資書類偽造事件
ご参考:不動産投資の健美家
事件が発覚する前は、新たな取り組みをされている会社で先進的なイメージがあり、販売実績の中にはオシャレな物件が多く、興味を持っていました。
セミナーにでも参加してみようかなと思っていたのですが、アクションを起こすまでには至らず、そんな状況の中で事件が発覚しました。
何が会社と社員の方をそうさせてしまったのか、非常に関心があり、ニュースや開示文書は詳しく見ています。
西武信金 融資資料改ざん問題
ご参考:不動産の健美家
西武信金さんには融資を申し込んだことがあり、支店は大乗り気で話が進んでいったのですが、新規取引であったためか本部からあれこれ条件をつけられてしまい、こちらからお断りしました。
支店でOKをもらい、売主さまとは売買契約の直前までいった段階でひっくり返されてしまった感じで、いい印象は持っていません。
おかげさまで結果的に別の金融機関とお取引ができましたし、今となってはこちらから身を引いて本当によかったと思います。
調査対象などになったら時間をとられて面倒なことになるところでした。
結果オーライみたいな話ばかりですが、「何か引っかかる」といった自分の感性はとても大事にすべきだと常々肝に銘じています。
検討段階で数字はあれこれシミュレーションしますが、最後の判断は自分の心の声ですから。